落人伝説が残る河内郷有道(うとう)村〔現/高山市久々野町有道〕で江戸時代中期あたりから農閑期に作り続けられていたと伝わる木杓子です。有道しゃくしは、現在では、主に汁用が作られております。料理を作るうえで金属製のレードルとは違って木製なので具材に刺さることがなく形も崩れず、継ぎ目がないため軽くて丈夫で、鍋にあたっても傷がつきにくく嫌な音は出しません。汁用以外にも、飯用が昭和初期あたりまで作られてあることが様々な資料で分かり現代に使いやすいサイズで復刻しました。飯用は、杓文字のことでご飯を装う道具です。しっかり研いだ刃物で仕上げているので、水に浸しても毛羽立ちが少ないうえ、お米がくっつきにくく飯茶碗に盛り付けられます。口に当てても金属製と違って熱くなく、いろいろと気配りの効く優しい調理道具です。地元の材料を使い、ひとつひとつ丸太から割り、すべて手道具を使った手作業であるため大量生産は出来ませんがご家庭での調理や鍋料理の際に、この素朴な木杓子をお使い頂ければと思います。

 

“Shakushi” is a wooden kitchen utensil that you can use for serving soup in a bowl, serving or mixing rice, stir-frying ingredients as a turner, or serving stew on a plate. This has come down in Utoh village in Takayama since about 200 years ago. It is a great kitchen utensil made of Japanese Bigleaf Magnolia which can be safely used with any ingredients and pans. As using Shakushi, you can cook easily without messing up ingredients or making any metallic sound, and also ingredients do not slip on the bowl because of the waving curved surface. In addition, it is durable because we make one all from a piece of wood with no seam. Unlike metallic ones, Shakushi does not get hot, so it is no problem to take little tastes. It is safe, versatile, and kind kitchen utensil made of wood. You can see the earthy curved texture on the surface because we curve green woods by hand one by one using some tools such as a machete and cooking knives.

 

 

- ロゴマークについて

 

有道しゃくし作りは、まずホオノキの生木の丸太を玉切りにして、無駄が出ないように木目を読みながら鉞や大割鉈、マンリキと呼ばれる飛騨地方独特の道具などで割って仕上げていきます。また、ホオノキの若葉みたいに、いつも新しい気持ちで作業する意味合いも込めて明るい黄緑色系で統一しました。奥井木工舎では、その丸太から割るところをデザイン化しロゴマークにしてみました。

 

 

- 商品ラインナップ

 

蛤型 汁杓子 

特大 / W:10cm, L:33cm

大 / W:9cm, L:30cm

小 / W:8cm, L:27cm

     

飯杓子 

大 / W:8cm, L:25cm

小 / W:6.8cm, L:21cm

 

✳︎蛤型汁杓子と飯杓子は、奥井木工舎のオリジナルで昔の形の意匠を残しつつ、使い勝手が良い様にリ・デザインしたものです。

 

 

- 材料・塗料について

 

飛驒産ホオノキ / 無塗装 / 無漂白

 

 

- 材料のことや品質、木杓子の歴史など

 

有道しゃくしについて

 

 

- 向いている調理道具・調理方法について

 

口径が広く浅い鍋 / 土鍋・鋳物ホーロー鍋・行平鍋・フライパンなど

 

✳︎お汁をよりたくさん掬うために、角度のある一般的に金属製のお玉杓子として販売されている杓子(レードル)とは少し違います。掬ったり注いだりする以外にも食材を裏漉しする際にもお使いいただけます。

 

 

- お取扱いについて

 

▶ご使用前に水に濡らし、水気を切ってからご使用になると、色移りや食材の付着が少なくなります。▶無塗装品のため、どうしても色移り・油染みができてきます。経年変化としてお楽しみください。 ▶使用後は長時間の水分への付け置きはお避けください。 ▶汚れがひどい場合は、タワシやスポンジなどでこすり洗いをし、洗った後は直射日光を避け、陰干しで自然乾燥をさせてください。 ▶食洗機等での急激な乾燥や、直射日光、乾いた風、エアコンに当てるのは変形や割れの原因となります。 ▶使用後は、風通しの良い棚に置いたり立てるなどして保管してください。

 

 

- 工芸品指定一覧

 

高山市指定無形民俗文化財 / 平成16年10月

岐阜県郷土工芸品 / 平成18年8月

日本遺産「飛騨の匠の技・こころ」構成文化財認定 / 平成28年4月

 

 

- 実演予定

 

飛騨の里での実演販売は、諸事情によりお休みさせていただきます。ご理解の程よろしくお願い致します。

 

 

- お取扱い店 

 

店頭での販売ならびに卸売販売は、おやすみさせて頂いております。

ならびに通信販売は、木の風合いや木目、持った感じなど個体差がありますので、店頭でお手に取って頂いた上でご購入をおすすめしております。

 

 

- その他

 

乾燥した季節や乾燥した部屋・台所でご使用になりますと木の性質上、ヒビが入ることが稀にございますが、深くまでヒビが入らないような木目を活かした方法で制作しておりますので、ご使用には差し支えございません。

 

私が作ります有道しゃくしは、袋内に生産者表示をしており焼き印は押しておりません。また、道の駅や宮川朝市、二十四日市では販売しておりませんのでお買い求めの際は、お店の方にお問合わせ頂きます様よろしくお願いいたします。

 

 


✳︎冬季に伐採される材料で作るため、作れる数に限りがあります。

✳︎在庫がない場合は、予約販売を受付けておりませんのでご了承ください。